2017/03/08

 

東京電力福島第一原発事故より6年後 ~被ばくの強要~


これまで人類が経験したこともない、3基の原子炉メルトダウンと不可解な4号機爆発の引き金となった東日本大震災より、丸6年となります。

放射能汚染土が詰められたフレコンバッグの山
飯舘村(2017年1月)友人のE氏撮影

宮城県、岩手県と、津波により被災された方の中には、まだ仮設住宅での暮らしを余儀なくされている方も多く、阪神淡路大震災では約3年で仮設住宅がなくなったことを思うと、対策の遅れに、とても残念な思いです。

そして、阪神淡路大震災と比べようも無いほど過酷な、未曾有の事態を引き起こした原発事故。住む場所を放射能により汚染され、避難生活を余儀なくされている方々が、兵庫県にもいらっしゃいます。


実は、兵庫県には宮城県からの避難者もいらっしゃるのですが*1、福島県からの避難者のみ、この3月末で公営住宅無償提供をが打ち切られるのをご存知ですか?*2 それは、3月末で福島県4町村の避難指示が一斉解除されることによるもので、国と福島県が「避難の必要はない、帰還せよ」との政策を採ったことを表しています。*3

しかし、現実は、とうてい避難の必要がないような環境ではありません。*4
国の方針は、「年間被ばくが20ミリシーベルト以下なら問題ない」として、帰還を奨めているようですが、本来の年間被ばく線量の限度は一般人で1ミリシーベルト。それ以上の被ばくを強要することは、許されないはずです。

事故から6年。皆の関心が原発事故から離れていく時を待っていたかのように、次々と打ち出される被ばくの強要は、福島だけの問題ではありません。

環境省は、東京電力福島第1原発事故後の除染で出た汚染土に関し、放射性セシウム8,000ベクレル/kg以下の汚染土を、全国の公共事業で利用できるようにしました。しかし、原子炉等規制法に基づく規則では、原発の解体などによって発生したコンクリートや金属などの再生利用の基準は、放射性セシウムの場合、100ベクレル/kgとなっています。

本来ならば放射性廃棄物として厳重に保管されなければならない汚染土を、全国の公共事業で利用しようという政策。これは、日本に住むすべての人たちにたいする被ばくの強要に他ならないのではないでしょうか?



先日、事故後も福島大学で教鞭をとり続けていらっしゃる荒木田岳先生のお話を聞く機会がありました。*5 荒木田さんもおっしゃっていましたが、この国は、あの原発事故を契機に、完全に壊れてしまったのかもしれません。国が国の法律を守らず、人々に被ばくを強要する。責任をとるべき企業(東電を始めとする電力会社など)に有利な賠償枠組みが作られ、国税が投入され、国民はその負担を肩代わりさせられる。

また次の原発事故が起きても、同じように企業は責任を免れ、負担と被ばくは国民に押し付けられる構図が出来上がる中、次々と再稼働される原子力発電所。。。
このようなことが、「原子力規制委員会」「放射性物質汚染対処特別措置法」「東電改革提言」など、無味無臭の法律や提言の形をとり、まかりとおる国。

東京電力福島第一事故から6年。私たちは、この国は壊れてしまっていることを自覚し、国を再建するほどの覚悟をもって、この国で生きていかなければならないと思います。


まずは、これ以上汚染を広げないために。
【緊急署名】全国に被ばくを強い、環境を汚染する
「8000ベクレル/kg以下の汚染土を全国の公共事業で利用」方針に反対
http://www.foejapan.org/energy/fukushima/160416.html

そして、一般人の年間被ばく線量限度1ミリシーベルトを国に守らせるために
【国際署名】子どもを守りたい・・
311原発事故被害者の人権を守るための国際署名
https://act.greenpeace.org/ea-action/action?ea.client.id=1980&ea.campaign.id=59917&utm_campaign=Energy&utm_source=facebook&utm_medium=post&utm_term=022117EN_facebook_NRTNvideo

無味無臭の言葉に惑わされないように・・・講演会を企画しています。
【アーサー・ビナード講演会】         
詩人 アーサー・ビナードさんに聞く
      言葉のつむぎ方、ひもとき方     
日時: 2017年5月21日(日)
    14:00~16:30 (13:30開場)   
場所: 神戸市勤労会館(405・406号室)
参加費:800円(原発避難者・高校生・大学生 400円)
花と爆弾賛同企画 詳細:http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.jp/2017/03/521.html


= 参考サイト =
*1 東日本大震災に係る被災地から兵庫県内への避難者受入状況
http://web.pref.hyogo.jp/kk42/hinannshaukeire28.html

*2 福島からの自主避難者 兵庫県に住宅支援策要望
神戸新聞NEXT 2017年2月16日
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201702/0009919582.shtml

*3 福島県4町村の避難指示、一斉解除へ 3万2千人が対象
朝日新聞DIGITAL 2017年2月27日
http://www.asahi.com/articles/ASK2W5FPQK2WUGTB00P.html

*4「避難指示解除」で期限を切られた「飯舘村住民」の怒り
 フォーサイト-新潮社ニュースマガジン
http://www.jiji.com/jc/v4?id=foresight_00151_201507230001

*5 原発問題、一人一人が主体的に 福島大准教が講演
神戸新聞NEXT 2017年3月5日
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201703/0009969168.shtml




今年も友人たちと灯した
311神戸からの祈り@三宮マルイ前
 
 

2017/02/17

 

武器より愛を!死の商人にならないで!アクション報告


日本が武器を輸出できる国になっていることをご存じですか?

川崎重工神戸本社前にて

これまで原則として武器輸出を禁止してきた武器輸出三原則を、安倍政権は2014年4月1日の閣議決定で撤廃し、「防衛装備移転三原則」なるもので武器輸出を解禁したのです。

それ以来、神戸の企業も武器輸出を模索しており、バレンタインデーの翌日の2月15日、インドに飛行艇を輸出しようとする新明和工業、ニュージーランドに潜水艦の探査ができるパトロール機を輸出しようとしている川崎重工(川重は昨年はオーストラリアに潜水艦を売ろうともしていました)に、「武器より愛を!死の商人にならないで!」との要請文をお渡しするアクションに参加してきました。

こんな悲しい子どもたちを作り出すようなことはしないでとの思いをこめて、イラクの子どもたちが描いた絵がパッケージになっているJIM-NETさんのチョコも差し上げました(川重さんは「お気持ちだけ」と言って辞退されましたが)

また、もしも紛争が起きれば、まっさきに空爆されるのは軍需工場です。太平洋戦争末期、軍需産業で栄えていた神戸に、多くの爆弾が落とされ、大勢の命が奪われたことも忘れてはなりません。

安保関連法に反対するママの会や緑の党ひょうご、主催のKOBEピースiネットと、今回は女子メンバーが多かったので、「武器より愛を!」のメッセージが伝わってくれることを願います。

自分の作った爆弾が
実際に使われることを誇らしいとは思いません。
爆撃の映像を見て、
自分が手を下したと思うのは、ちょっとね。
サンタクロースのおもちゃ作りを
手伝っていた方が、ずっといいわ
。」

ドキュメンタリー「なぜアメリカは戦うのか」動画より
アメリカの武器製造工場で働く年配の女性の言葉
https://www.youtube.com/watch?v=MlZ7vKc3Q9c

戦争が国の基幹産業になってしまったアメリカ。
それは経済を回すために戦争を必要とする国だということです。

日本は世界に役に立つ高度な技術と、
アニメなどの高い芸術性を持ち合わす国。
武器産業など必要ないと強く思います。


= 関連サイト =
今回のアクションは東京との同時アクションでした。
川崎重工東京本社への要請文や、東京新聞での紹介記事など、
NAJATの杉原こうじさんのブログに掲載されていますので、リンクいたします。
【報告】川崎重工はニュージーランドに軍用機を輸出しないで!
東京本社申し入れ 杉原こうじのブログ 2017年2月16日
http://kosugihara.exblog.jp/23655343/


イラクの子どもたちが描いたパッケージがかわいらしい、
JIM-NETのチョコレート

 

2016/11/18

 

マイクとローリー:元米兵が私に教えてくれたこと

                                

マイクとローリーと一緒に@ハーバーランド・神戸
ありがたいご縁をいただき、平和を求める元米軍人の会(ベテランズ・フォー・ピース)のメンバー、マイク・ヘインズさんとローリー・ファニングさんをお招きし、元町映画館と関西学院大学、そして授業へのゲスト・スピーカーとして非公開ながら神戸大学にて、彼らが従軍したアフガニスタンとイラクでの戦争の現実を語っていただき、ふたつの大学あわせて300人以上の学生たちに、元兵士の声を直に聞いてもらえる機会を得ました。

今回の来日スピーキング・ツアーの全体のコーディネーターでもあり、通訳でもあるレイチェル・クラークさんに、兵庫でのコーディネーターを私に任せていただいたことに、深く感謝しています。

お三方が神戸に滞在した約二日間、私がエスコート役を務めましたので、じっくりとお話する時間が持てました。彼らの平和を求め行動する誠実さ、そしてその心根の優しさに、出会ったとたんに親友のような親しみを感じました。

ローリーとマイクによる戦争の現実についての話しは、下記にリンクいたします動画や新聞記事でもご覧いただけるので、こちらでは割愛させていただきますが、私が彼らと出会って、これまでの自分の認識が変わったことを、少し書かせてもらいたいと思います。


謝罪の力

今回の来日スピーキング・ツアーの初日の初回のトーク・イベントであった関西学院大学での講演で、マイクは開口一番に、広島・長崎の原爆投下、日本全国の都市を無差別に襲った空爆により、何の罪もない何十万人もの日本の人々が米軍により殺されたことを、ひとりのアメリカ国民として謝罪されました。そして、沖縄では今も米軍が人々の生活を抑圧していることを謝罪され、現在は彼自身も沖縄の人たちと一緒に、辺野古や高江の新米軍基地建設反対のために座り込むという非暴力の抵抗運動に参加していることを紹介されました。

こうして私の報告を活字で読まれていると、目の前にいる人の心からの謝罪がどれほどのインパクトを持っているのか、想像できないかもしれませんが、私は何か、心の中のわだかまりが溶けていくような感じを覚えました。

これまで原爆投下や空襲をした元米軍人たちの証言や記事などを多く読んだり、聞いたりしてきましたが、彼らの発言は、自分の行為の正当化、言い訳ばかりで、私自身も「軍人としての任務で多くの人を殺してしまったのだから、正当化しなければ彼らも正気ではいられないのかも」と思っていました。

もちろん、マイクはまだ40歳で、彼が日本を爆撃したわけではありません。しかし、従軍したイラクで戦争に何の正当性もないこと、自分がイラクで任務としてやってきたことが、人間としてどれほど罪深いことかを悟り、その後10年間精神的につらい日々を過ごしてきた彼が、自分が犯した罪ではないけれども、自分の祖国が犯した戦争犯罪について謝罪したいと思い、実際に日本の人々の前で謝罪するのを見たとき、私自身の中にもあった「言い訳」が消えていくのを感じました。

私の中にあった言い訳。それは大日本帝国時代の日本が、アジアで犯した多くの戦争犯罪にあまり関心を持とうとしなかったこと。まがりなりにも戦後70年以上、(アメリカがひっきりなしに世界中で戦争を続ける中)平和国家として、日本の軍隊が他国で人を殺すという事態を起こさなかったことに、私は誇りを感じていて、現在の戦争を止めさせることが何よりも大事と思い、戦前のことは後回しにしていました。それは、私が日本人として謝罪しないことの「言い訳」だったのではないかと、マイクの謝罪を聞きながら、これまでの自分を振り返っていました。

                                          
関西学院大学でのフォーラムにて
共に作る世界

ローリーは、こう語りました。「今回の米大統領選挙でトランプが選ばれたけれども、私はトランプともヒラリーとも、オバマともブッシュとも、はたまたジョージ・ワシントンとも、まったく自分との共通点を見いだせない。皆さんも、そうじゃないですか?日本の政界のトップの人間と自分とに共通点を見いだせますか?もっともっと多くの共通点を、私は皆さんの中に見つけられると思うし、皆さんもそうだと思います。共通点もない権力者に牛耳られるのではなく、国境など関係無くほんとうに共感できる人たちとつながれば、自分たちが望む世界を作っていけるのではと思います。」

「戦争や核兵器開発などではなく、科学技術はもっと人のためになることに・・・そう、再生可能エネルギーを推し進めて、天然資源の奪い合いが時代遅れのものになるように、清潔な水がどこでも飲めるように、気候変動を食い止めるように、何が人々の暮らしに大切かをよく考えて、科学技術を使っていきましょう。それを実行するには、ストライキやサボタージュも必要です。皆のためにならないことはストライキしてしまいましょう。私が一番望むのは、兵士たちがストライキして、『もう戦わないよ』という事です。」


私たちは、国境という目に見えないもので分断されていますが、ローリーの言うとおり、自分の国のトップよりも、ずっとずっと共感できる人は世界中にたくさんいます。私もいろいろな国の人たちと出会ってきましたが、ほとんどの人が、他人を傷つけてまでも自分が得をしたいとは思っていません。ただ、家族とともに平穏に生きていきたいだけなのです。それは、超大国アメリカでも、極貧のアフガニスタンでも同じです。ただ、一部の権力者が、利益のために人々の生活を破壊し、人々を紛争という泥沼に引きずり込んでいくのです。

マイクとローリーの言葉を聞いて、そして彼らの行動を間近に見て、私はこれからもっともっと心を開いて、ひとりの人間として、世界中の人と繫がっていけるのではないかと思い始めています。自分の国のトップが謝罪しないのなら、ひとりの日本人として謝罪する、そして国境の垣根を越えて、同じ思いの人たちと繫がって、行動していく。

世界中の人をひとりの人間として、そして自分自身もひとりの人間として、共に世界を作っていく。言葉にすると簡単なことですが、それをこれまでの私は十分に出来ていなかったことに気づいたこと・・・、そこから新しい世界が見えてきた・・・
そんなマイクとローリーとの出会いでした。


= トーク・イベント資料 =
元町映画館でのトーク会の様子はこちらをご覧ください。
■元町映画 イベント・リポート
http://www.motoei.com/event/event.html#1116
 ■動画
https://www.youtube.com/watch?v=rxoXlB4EfHw

ふたりのトーク内容を紹介する東京新聞の記事
■新任務「9条逸脱の恐れ」 米退役軍人が「駆け付け警護」に警鐘
東京新聞2016年11月18日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016111802000130.html


元町映画館のトーク終了後

ツアー日程などの情報は、下記のリンクをご覧ください。
★11/15/2016アフガン・イラク米帰還兵スピーキング・ツアー in 西宮&神戸(「花と爆弾」応援企画)
http://whatsnew-on-flowersandbombs.blogspot.jp/2016/10/11152016-in.html

2016/10/05

 

13年目の秋のチャリティイベント~花爆カフェ@堀江座


2004年9月に初めて開催したチャリティ・ライブから12年、今年は8月29日から9月9日まで、西元町のやさい食堂堀江座さんの2Fで、「花と爆弾」挿絵原画展をベースに、「一万年の旅路」語りの会、ドキュメンタリー上映会などを開催する「花爆カフェ」を開催させてもらいました。

これまでの1日だけのイベントとは違い、訪れていただいた方とゆっくりお話する機会も多く、一緒に考えたり、意見を交換したり、食事をしたり、お酒を飲んだり、はたまた占いをさせてもらったり・・・いろんな出会いや再会もあり、ほんとうに楽しく、充実した2週間ほどとなりました。ご協力いただいた堀江座さん、そして「一万年の旅路」の語り手の鹿島さゆりさん、お越し頂いた皆様に心から感謝いたしております。



「花爆カフェ」にて寄せられた募金と、この一年間の「花と爆弾」への支援を併せて、今年も111,000円を、アフガン、イラク、福島の子どもたちのために活動する団体に寄付することができました。


2004年の9月から始めてきた「花と爆弾」からの寄付も、今年で総額で二百万円を超えました。しかし、残念ながら、アフガニスタン、イラク、シリア、イエメンと戦火は拡がる一方で、日本という国もこの暴力の連鎖に巻き込まれてしまうような暗雲垂れ込める世界です。そんな時だからこそ、これからも皆様の平和への願いに支えられ、少しでも世の中に希望の連鎖が繋がるように、また来年秋の寄付に向かって、コツコツ続けたいと思います。


= 写真は、堀江座さんでのランチと、
上映会に集まってくれた皆さんとの楽しい一コマ =

= 関連リンク =
■「花と爆弾」第13回寄付報告
■「花爆カフェ」のお知らせ

2016/09/01

 

~911から15年を迎えるまえに~


毎年9月の花と爆弾チャリティ・イベント。今年は西元町の「やさい食堂・堀江座」さんのご協力で、「花と爆弾」挿絵原画展を開催させてもらっています。初日から、多くの再会、嬉しい出会いに恵まれて、これから最終日の9月9日まで、どんな出会いがあるかとても楽しみです。

思えば、2004年に「花と爆弾」を上梓して以来、たくさんの方に出会い、力をいただき、ここまで小さいながらも、アフガン、イラク、そして福島第一原発事故で苦しむ子どもたちのために活動を続けてきました。

そして、この活動のきっかけとなった911同時多発テロより今年で15年となります。
これまでの思い、そしてこれからを、
花と爆弾・挿絵原画展の挨拶文として会場に展示しております。その挨拶文を転載させていただきます。

~911から15年を迎えるまえに~

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを発端に始まった「対テロ戦争」。ますます拡がっていく戦禍。この世界を巻き込む「戦争」が始まって、もうすぐ15年を迎えるこの夏、とっても小さいけれど、Love and Peace な時間と空間を、あなたとともに過ごしたいとの思いで、企画しました。

会場に展示させてもらっている鉛筆画は、拙著『花と爆弾-もう、戦争はやめようよ』の挿絵として、私が描いたものです。

 当時、大干ばつに喘いでいた最貧国アフガニスタンに降り注いだ爆弾と、その下で逃げる場所もなく傷つき、命を落としていった子どもたち。非業のうちに死んでいった子どもたちのことを、ひとりでも多くの人に知ってもらいたい、生き残った子どもたちの少しでも役に立ちたいと、綴った詩と挿絵。素人の拙い絵ですが、その向こうに、日本から6000kmほど離れた土漠の国の子どもたちに思いをはせていただけたら、とても嬉しく思います。

アフガン空爆から15年。今もアフガニスタンでは米軍無人機による攻撃と、テロによる混乱の中で、多くの子どもたち、罪もない人たちが殺され続けています。戦禍は、イラクへシリアへイエメンへと広がり続け、「対テロ」戦争の名のもと続く空爆で、今、この瞬間もいったいどれだけ多くの人が命を落としていることでしょう。

日本も戦後70年という夏に、安保関連法が可決され、また武器輸出も事実上解禁となりました。この「対テロ」戦争という「グローバル戦争」は、静かに私たちの暮らしの中にも忍び込んでいます。15年間ずっと戦禍の子どもたちを見つめてきた私は、日本の子どもたちを戦禍から守りたい、それが、命をかけて戦争の悲惨と非情を教えてくれたアフガン、イラクの子どもたちのためにも、私がしなければならないことだと思っております。

どうぞ、子どもたちが私に描かせてくれた挿絵をご覧ください。
                                        小橋かおる


花と爆弾~もう、戦争の暴力はやめようよ~挿絵原画展
期間:2016年8月29日(月)~9月9日(金)
  12:00~21:00 *日曜日閉廊
場所: やさい食堂・堀江座2F(阪神西元町駅東口を南へすぐ)
原画展とともに、上映会、語りの会などのイベントもあります。
詳しくは、下記イベントページをご覧下さい。
花爆カフェ♡Flowers and Bombs
https://www.facebook.com/events/1043939302327774/

展示場のカフェの様子と、お茶目なマスターが用意してくれた特製プレート♪
 


2016/08/31

 

子どもたちと一緒に兵庫県へ申し入れ


今年の3月から、私の所属する「さよなら原発神戸アクション・放射能社会を生きる連続セミナー部」で兵庫県に申し入れている若狭湾の原発事故を想定しての放射線モニタリング体制の拡充と安定ヨウ素剤の事前配布の取り組みに関して、対策のさらなる推進を求めて、8月30日に三度兵庫県庁を訪問しました。


今回は夏休みということもあって、子どもたちも一緒に申し入れに行きました。この子どもたちは、私たちのセミナーの賛同団体のひとつである生活協同組合コープ自然派兵庫さんが開催した、夏休みの子どもたち向けの学習会「原発から社会を見てみよう」に参加した小学生、中学生の子どもたちで、そこで学び、考えたことを原子力防災に反映してもらえるよう意見を述べたいとのことで、私たちに同行しました。

対応に当たってくださった兵庫県広域企画室長と職員の方に、「原発事故が起きたら、県はどのように僕たちを守ってくれるのですか?」「昨日の(高浜原発災害広域避難訓練)の感想はどうですか?」など、素朴な質問でしたが、皆原発事故を自分の問題として捉えていることが県の職員さんにも伝わったことと思います。

今回、子どもたちのお母さんたちも同行してくださいましたが、その中のおひとりで福島原発事故により関東から避難されてきた方が、原発事故というものがどれほど広範囲に、特に子どもたちへの体調という面で影響がでるのか、実際自分の子どもたちの甲状腺に異常が確認されていることも語ってくださり、原発事故の深刻さを、子どもたちとも、また県の職員さんとも共有できたのではないかと思います。

最後に、下記の申し入れ文書を平田兵庫県広域企画室長にお渡ししました。
安定ヨウ素剤配布に関しては、国の方針が変わらないかぎりは兵庫県として独自の対策を取るつもりはないようですが、兵庫県地域防災計画(原子力防災計画)に盛り込まれている「モニタリング等体制の整備」に関連する部分(各市町村の消防局の連携による中線量放射線モニタリング体制の確立)や、今すぐにでもできる兵庫県ホームページからリアルタイムのモニタリング情報へのリンクの簡素化を、できるだけ早急に実現して欲しいとお願いし、若狭湾の原発群が再稼働されるようであれば、その前に、また県庁を訪問したいと告げて、今回の申し入れを終えました。



---以下、兵庫県への申し入れ文書です---
兵庫県知事 井戸敏三 殿
                            県民の命と健康を守るため
                    原子力防災における対策のさらなる推進を

                                                                2016年8月30日
                                                      さよなら原発神戸アクション
                                                放射能社会を生きる連続セミナー部

 私たち「さよなら原発神戸アクション・放射能社会を生きる連続セミナー部」は、2016年3月10日に、「県民の命と健康を守るため原子力防災における対策の推進を」の申し入れを行いました。4月26日に申し入れに対する広域企画室よりの回答、兵庫県原子力防災計画に関するパブリック・コメントを経て、7月8日兵庫県地域防災計画(原子力防災計画)の公表となりましたが、3月10日の申し入れ内容は具体的・機能的には取り入れられておらず、私たちは原子力防災における対策のさらなる推進を要望します。

1.3月10日の申し入れ概要
a. 県内6カ所のモニタリングポストの改善および増設
b.原子力規制委員会のサイトの活用による県内6カ所のリアルタイムな放射線モニタリング情報の兵庫県ホームページへの掲載
c.安定ヨウ素剤の事前配布に向けた取り組みの推進

2.兵庫県地域防災計画(原子力防災計画)などにみる対応
a. モニタリング等体制の整備(第5 節 P.27)(関連資料1)
・県は、平常時・緊急時のモニタリングを行うため、国に対して高線量も測定可能なモニタリングポストの増設を求めるとともに、県としても環境放射線等モニタリングに必要な機器等の整備・維持に努める。
・国、原子力事業者、市町、公的研究機関等の関係団体と緊急時のモニタリングに係る緊密な連携を図る。
b. 8月現在で、兵庫県ホームページからの放射線量関係のリンクへは、
「暮らし・環境」→「大気環境」→「大気環境について」→「兵庫の環境トップページ」→「大気」→「空間放射線量等の測定結果」→原子力規制委員会HP等へのリンク=都道府県別放射能モニタリングにアクセスできる状況
c. 安定ヨウ素剤(第6 節 P.30)(関連資料1)
・安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素による内部被ばくを低減する効果に限定され、服用のタイミングによっては効果が大きく異なる一方、副作用は一定の割合で発生する可能性が高い。屋内退避や飲食物の摂取制限等の防護措置によって、ヨウ素を含む放射性物質の影響を低減できることから備蓄は行わない。

3.以上3点に対するさらなる対策推進の要望
・aおよびbについて
 4月の鹿児島県川内原発の再稼働、また兵庫県から300kmも離れていない伊方原発再稼働を受け、原発事故時の放射性物質拡散による県民の被ばくのリスクは以前よりも高まっています。また運転から40年を越える若狭湾の高浜原発1,2号機、美浜原発3号機も運転延長が原子力規制委員会より認可され、兵庫県が原発の過酷事故により高線量に被ばくする可能性も現実味を帯びてきたと言えるでしょう。県民の被ばくを最小限に留めるために、情報収集、情報提供は、自治体として責任を持って取り組んでいただきたい。そのため、
a. 今後どのように、国に対して高線量も測定可能なモニタリングポストの増設を求めていかれるのか、何年までに高線量モニタリングポストの設置を目指し、国が増設を行わなかった場合、兵庫県としてはどのように対策をするのかなど、具体的な工程をお知らせ願いたい。
b. 緊急時には信頼できる機関からのリアルタイムな情報へのアクセスが必須であることから、「空間放射線量等の測定結果」を兵庫県ホームページの「防災情報一覧」に掲載していただきたい。
・cについて
 安定ヨウ素剤については、原子力防災計画、またパブコメへの回答においても、副作用の危険性について、過剰に懸念されている印象をぬぐえない。また、原発から半径5キロの予防防護措置区域(PAZ)、半径30キロの緊急防護措置区域(UPZ)圏内では、安定ヨウ素剤は配備されており、その圏内にて副作用のリスクを下げるよう様々な対策が取られていることを考えると、同じく被ばくの可能性がある兵庫県でも、同様にリスクを下げ、安定ヨウ素剤を配備することは可能でありましょう。
 また、兵庫県原子力防災計画専門委員会のメンバーには、関連の専門家は西山隆神戸大学大学院医学研究科教授しか見られず、篠山市原子力災害対策検討委員会の兵庫医科大学上紺屋憲彦医師の見解など多様な意見を取り入れ、前向きに今後も検討を続けていただく、篠山市の原子力事故防災学習会資料を一部提出いたします。

4.最後に
 これまで、放射能社会を生きる連続セミナー部では、福島第一原発事故によって環境にまき散らされてしまった放射性物質からどのようにして、特に感受性の高い子どもたちを守るかということを目的に活動してきました。福島原発事故から5年が経ち、事故の原因究明も成されぬまま、実態を伴わない「新規制基準」で次々と身近な原発が再稼働されてゆく中、最悪の事態でもできるだけ被ばくを避けられるようにとの思いで、兵庫県への対策推進を申し入れてきました。
 福島の子ども脱被ばく裁判では、「被曝を最小限度にしなかったことへの損害賠償」が求められています。「きちんと情報が提供されていれば、どれだけ少量であっても避けることが出来た被曝だ。県民に安定ヨウ素剤を服用させなかったというだけで(国や福島県の加害行為は)十分だ」とも訴えられています。
 福島原発事故により何十万人もの人たちが今なお苦しみ、今後も不安を抱えて暮らしていかなくてはならない。私たち兵庫県民は、福島の方たちの苦難から学び、県や自治体、そして住民が一体となって、未来を担う子どもたちの被ばくを少しでも減らすように動いていけることを願い、原子力防災における対策のさらなる推進を要望します。

= 関連資料 =
・兵庫県地域防災計画(原子力防災計画)の修正 
  http://web.pref.hyogo.jp/kk39/documents/gaiyou.pdf
・兵庫県パブコメの結果 
  http://web.pref.hyogo.jp/kk39/documents/ikentogaiyou.pdf
・篠山市原子力災害対策検討委員会
  http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/post-11.html
・40年超の高浜原発、初の運転延長認可 例外が続く恐れ
朝日新聞DIGITAL2016年6月20日
http://www.asahi.com/articles/ASJ6N4G0DJ6NULBJ00N.html
・美浜原発3号機「40年超運転」了承へ 2例目の事例に
朝日新聞DIGITAL 2016年8月2日
http://www.asahi.com/articles/ASJ815H5LJ81ULBJ00L.html
【子ども脱被ばく裁判】「避けられた無用な被曝の責任をとれ」~第6回口頭弁論。井戸弁護士は「コストを理由とした被曝の強要は許されぬ」と国や福島県を批判
民の声新聞 2016/08/09
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-33.html
------ 申し入れ文書ここまで ----


今回は、子どもたちも一緒ということで、申し入れの面談の後、県の災害対策室を見学させてくれました。子どもたちは大喜びでしたが、「原発事故が起きてこの部屋が使われることがないようにしたいね。」と最後はしみじみとした気分で、災害対策室を後にしました。

この申し入れを神戸新聞さんが記事にしてくださいましたので、リンクをご紹介します。
■原子力防災の充実を 福島の避難者ら県に申し入れ
神戸新聞NEXT 2016年8月31日
http://www.kobe-np.co.jp/news/bousai/201608/0009440032.shtml


兵庫県災害対策室を見学するこどもたち


追記
今回の兵庫県庁への訪問で、県庁でどんな大人が働いていて、どんなシステムがあって、新聞記者さんはどんな風に記事を作っていて、またお母さんたちはどんな思いで子どもたちのために動いているのか・・・。短い時間でしたが、社会は勝手に回っているのではなくて、ひとりひとりが動かしている、暮らしを守るために考え、発言し、行動していくことの大切さを学んでくれていたとしたら、ほんとうに嬉しいことだと思いました。

2016/08/15

 

伊勢崎賢治著「新国防論」を読んで





今年4月にKOBEピースiネットのメンバーとして関わった伊勢崎賢治氏の講演会。伊勢崎氏の考えを詳しく表した著作『新国防論』を読み終えました。現在、尖閣諸島をめぐる中国の動きから、日本でも防衛力強化や、集団的自衛権を容認する安保法制もやむなしとの考えが広まりつつあるように感じますが、伊勢崎氏の提案より、私が共感した部分をご紹介しながら、本気で日本の防衛について考えてみたいと思います。




1.戦後の日本の世界における位置づけ・・「敵国のままで国防できるのか」
1945年に第2次世界大戦で敗戦し、連合軍に占領された日本は、1951年のサンフランシスコ講和条約にて主権を回復、1956年国際連合加盟国となるも、敵国条項は現在も残ります。

敵国条項とは、国連憲章第53条第1項後段、「第二次世界大戦中に連合国の敵国だった国が、戦争により確定した事項に反したり、侵略政策を再現する行動等を起こしたりした場合、国際連合加盟国や地域安全保障機構は安保理の許可がなくとも、当該国に対して軍事的制裁を課すこと(制裁戦争)が容認され、この行為は制止できない」ことで、伊勢崎氏の言葉を借りると、

 敵国がどこかははっきりとは書いていませんが、もちろん日本とドイツです。普通の国と国の戦争には安保理の許可がいるけれど、もし敵国(日本)が「強制行動・武力制裁」を仕掛けてきたら、安保理5大国の一致など関係なくボコボコにしてもかまわないからね、というのが53条です。(p.108)
という内容です。この状況で中国(王様の1人=国連安全保障理事国)と対峙することを伊勢崎氏は懸念します。

 もし『平和国』としてのイメージが壊れ、昨今、欧米のメディアが安倍政権の右傾化を問題視していますが、このまま歴史修正主義者などとレッテルを貼られ、国連人権委員会なども敵に回し、人権に敏感な欧米の民衆も含め世界から孤立したら。さらに、王様の1人である中国と『武力の行使』絡みの問題を起こしたら・・・はたしてアメリカは、自らも君臨する王様クラブの人間関係を犠牲にしてまで、日本を庇ってくれるでしょうか?
 (中略)そもそも日本の国防を考えるなら、この敵国条項の撤廃がないと、何も始まらないと思うのは僕だけでしょうか
?(p.109-110)


.「保護観察の身」日本の防衛戦略
伊勢崎氏は、敵国条項から逃れられない日本の現在を、「保護観察の身」とも表現されています。そして、この状況を防衛に利用しようと提言されます。

日本の安全保障論を席巻しがちな「中国の脅威」は、(中略)「国際法」の運用の頂点にいるのが中国であり、「敵国」いわば”保護観察”の身である日本が、中国をはなから軍事的脅威とみなすのは、根源的な間違い*1

「中国の脅威」への対処は、アメリカとの「集団防衛」を地理的に拡大するのではなく、あくまで”非軍事”での対応を強化する。海ならば海上保安力、国内における「外国人犯罪」として捉える。非軍事のバッファーのない空では、何かあった時、国際司法に戦いの場を移しても状況証拠が確保しにくい。”保護観察”の身の日本にとっては国際法上の自殺行為であることを今一度認識(後略)

”保護観察”の身という立ち位置は「国防外交」として利用する。圧倒的強者(中国)が、「心を入れ替え、善行を重ねている前科者」に不当なちょっかいを出しているというジェスチャーをとり続ける。それには、日本自身が国際人権世論を味方に引きつけることが不可欠。慰安婦問題などでの「歴史修正主義」のレッテルは国防外交上の最大の障害。言い分は自制し、逆に、「チベット問題」など現代の人権問題を積極的に発信して、国際人権世論をリードする。(p.126-127)


3.敵を作らないのことが最良の防衛・・・PKOへ貢献をとおして
PKO(国連平和維持活動)への貢献は、武装をしなければできないわけではないと、伊勢崎氏は「国連軍事監視団」への自衛隊の参加を提言されます。

 PKO部隊をも監視の対象とする「国連軍事監視団」。軍人しかなれません。それも、指揮官レベルです。そして、非武装が原則です。(中略)伝統的に「安保理の眼」といわれ、停戦軍事監視はPKOという概念ができる前から存在する、国連の本体業務中の本体業務なのです。(中略)
 PKOの中に、少なくとも「敵」にとって、撃たれるという心配がない部署を確保することによって、できるだけ交戦しないように対話を持ち込み、信頼を醸成し、できれば武装解除の説得をしていきます。「住民保護」のために交戦しなければならない「中立性」を失った現在のPKOでは、唯一残された「中立性」なのです。
 日本は、なぜこれを自衛隊のお家芸にしないのでしょうか?
 国連軍事監視団と行動をともにした経験から言いますが、監視団員1人の派遣で、PKO部隊1個中隊(約150名)ぐらいの外交的プレゼンスがあります
。(pp.199-201)

また、伊勢崎氏は警告します。
 2015年1月、安倍首相がイスラエルのネタニヤフ首相との会談した際の「イスラム国対策に2億ドル支援」という発言は、それまで日本が中東で細々と続けてきた、アメリカにもイスラエルにも与しない「中庸外交」を、根底から崩すものでした。日本敵視の戦略的口実を「イスラム国」に与えてしまった今、もう遅いかもしれませんが、同じ政治家の発言で修復することは可能であり、試み続けなければなりません。(pp.128-129)


敵を作らないことが最良の防衛・・・そのためにも日本は、アメリカとの「集団防衛」の地理的な拡大は絶対に慎み、非武装でのPKOへの参加を通し、国際社会の安全保障に貢献し、国際人権世論をリードする国となり、非軍事的に「中国の脅威」に対処していく・・・
このような防衛の方法こそが、現在の状況に即したものと私は納得しましたが、ここまでお読みくださったあなたは、いかがお考えになりますでしょうか?



*1「国際法上の頂点にいる中国」をなぜ日本が脅威とす考えるのが間違いなのかがわかりにくいかと思いますので、補足いたします。
 国連安全保障理事国のひとつである中国は、その特権を維持するためにも国際法に則った行動をとると考える。すなわち現在では、1928年のパリ不戦条約を発端に、「自衛以外の戦争」は禁止されているため、中国は「自衛」との口実がない限りは、日本に武力行使できない。上記にも紹介しました「非軍事のバッファーのない空では、何かあった時、日本にとっては国際法上の自殺行為であることを今一度認識」とは、この「何か」を自衛の口実にして中国が「自衛戦争」を起こすことを意味しており、逆に言えば「何か」が起きなければ、「中国は攻めてこない=脅威ではない」との解釈です。

後記:国際法上は、個別的もしくは集団的自衛の戦争しか認められない・・・2011年から延々と続く「対テロ」戦争も発端は9月11日の同時多発テロでした。圧倒的な超大国が、「自衛」と称して、貧困に喘ぐアフガニスタンを空爆し、911とは何の関係もなかったイラクを空爆し、集団的自衛権の名の下、世界の大国も参戦し、イラクの石油利権に預かろうとする・・・。これが「自衛」戦争の実態です。

注*1では「自衛の口実なしには中国は攻めてこない」解釈を紹介しましたが、では他にどのようなことを中国が「自衛戦争」の口実となしえるか・・・、それに関して伊勢崎氏は現在の沖縄の状況を懸念されています。すなわち、現在の安倍政権のような「弾圧」「強行」路線が継続し、沖縄に独立の機運が高まり、それを弾圧する政府との間に内乱が起きたとしたら・・・そのとき沖縄暫定独立政府が北京に置かれたとして、中国が独立を承認し、その独立国から自衛戦争(日本から見たら沖縄での内乱)へ協力を求められたら・・・中国が集団的自衛権を行使して、日本を侵略する口実とするかもしれません。(pp.125-127「沖縄は国防の要」を要約)

世界では、このような画策はいくらでも行われています。
もしも「国防」が大切だと考えるなら、単純に武力の強化に頼ることがどれほど危険なことかを認識し、外交的にもっと賢く、したたかに戦略を練る必要を強く感じます。

参考・引用文献
『新国防論-9条もアメリカも日本を守れない』
伊勢崎賢治著 毎日新聞出版 2015年刊

関連動画
伊勢崎賢治が語るPKOのリアル 2016.4.9(KOBEピースiネット主催)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/295698

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