2014/10/10

 

南極~剥き出しの地球に包まれて


10月5日(日)、第11回となる「花と爆弾」秋のチャリティイベント「南極~剥き出しの地球に包まれて」が開催されました。台風18号が接近する中、お越し頂いた皆様、ほんとうにありがとうございました。

現在は奈良にお住まいの講師の元南極観測隊員・岩野祥子さんを始め、奈良、大阪、徳島からも神戸にお集まりいただき、盛況のなか、無事トーク会が終了したことを、心から感謝いたしております。




岩野祥子さんの南極での2年あまりの歳月での経験に基づいたお話は、その淡々とした口調がいっそう際立たせるのか、ほんとうに地球は大きいな~~~と思わせられる、有無を言わせぬ圧倒的な存在としての地球を感じさせてもらいました。

例えば、地球の誕生から現在までの時間を1年間という時間に短縮するとしたら、人生80年は、たったの0.5秒あまりに過ぎないとのこと。地球からすると、私たちの一生は、ほんのわずかなきらめきでしかない。そう思うと、この一瞬の生がどれほど大切か。一秒たりとも無駄にはできない貴重な時間であることが、骨の髄から分かるような気がしました。

また、南極にはペンギンやアザラシやクジラなど多くの生物が生息していますが、それらの主食はナンンキョクオキアミという全長わずか数センチのプランクトンだそうです。そのような小さなオキアミですが、総量は10数億トンにも達するそうで、地球上の全人類約60億人の総量は約3.5億トンと比べても、そのオキアミの生態が自然界に与える影響の大きさが推し量れます。

岩野さんのお話によると、このオキアミは生物たちの主食になるだけではなく、空に浮かぶ雲の核となる物質も排出しているそうで、この小さなプランクトンが、どれほど地球の命を支えているのか・・・私たちのまったく気づかないところで、命と命が織りなし作り上げている地球環境の繊細さに、目もくらむ思いです。


私たちは地球のことはほんとうに何も知らない。何も知らないままに、多くの命の営みの輪の中で私たちは生きている。

利便性や経済発展のために、どれほどその輪を壊してきてしまったことか・・・。その輪を壊すことは、自分さえも壊してしまうことだと、剥き出しの地球を見せてくれる南極が教えてくれた気がします。



追記:募金へのご協力、ありがとうございました
「南極~剥き出しの地球に包まれて」チャリティ・トーク会にて、
たくさんの募金をお預かりいたしました。
募金箱には46000円、また「売り上げのすべてを募金に」とイラストレーターの武市りえさんが作って持ってきてくださった「花と爆弾ブローチ」への募金4000円を合わせて、5万円の募金が集まりました。

お預かりしました募金の全額を、アフガニスタン、イラク、福島の子ども達のために活動する団体に寄付をさせていただきます。寄付は、この1年間の「花と爆弾」に寄せられたご支援とともに、今月(10月)末に行う予定です。
また後日ご報告させていただきます。

ありがとうございました☆

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