2016/09/01

 

~911から15年を迎えるまえに~


毎年9月の花と爆弾チャリティ・イベント。今年は西元町の「やさい食堂・堀江座」さんのご協力で、「花と爆弾」挿絵原画展を開催させてもらっています。初日から、多くの再会、嬉しい出会いに恵まれて、これから最終日の9月9日まで、どんな出会いがあるかとても楽しみです。

思えば、2004年に「花と爆弾」を上梓して以来、たくさんの方に出会い、力をいただき、ここまで小さいながらも、アフガン、イラク、そして福島第一原発事故で苦しむ子どもたちのために活動を続けてきました。

そして、この活動のきっかけとなった911同時多発テロより今年で15年となります。
これまでの思い、そしてこれからを、
花と爆弾・挿絵原画展の挨拶文として会場に展示しております。その挨拶文を転載させていただきます。

~911から15年を迎えるまえに~

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを発端に始まった「対テロ戦争」。ますます拡がっていく戦禍。この世界を巻き込む「戦争」が始まって、もうすぐ15年を迎えるこの夏、とっても小さいけれど、Love and Peace な時間と空間を、あなたとともに過ごしたいとの思いで、企画しました。

会場に展示させてもらっている鉛筆画は、拙著『花と爆弾-もう、戦争はやめようよ』の挿絵として、私が描いたものです。

 当時、大干ばつに喘いでいた最貧国アフガニスタンに降り注いだ爆弾と、その下で逃げる場所もなく傷つき、命を落としていった子どもたち。非業のうちに死んでいった子どもたちのことを、ひとりでも多くの人に知ってもらいたい、生き残った子どもたちの少しでも役に立ちたいと、綴った詩と挿絵。素人の拙い絵ですが、その向こうに、日本から6000kmほど離れた土漠の国の子どもたちに思いをはせていただけたら、とても嬉しく思います。

アフガン空爆から15年。今もアフガニスタンでは米軍無人機による攻撃と、テロによる混乱の中で、多くの子どもたち、罪もない人たちが殺され続けています。戦禍は、イラクへシリアへイエメンへと広がり続け、「対テロ」戦争の名のもと続く空爆で、今、この瞬間もいったいどれだけ多くの人が命を落としていることでしょう。

日本も戦後70年という夏に、安保関連法が可決され、また武器輸出も事実上解禁となりました。この「対テロ」戦争という「グローバル戦争」は、静かに私たちの暮らしの中にも忍び込んでいます。15年間ずっと戦禍の子どもたちを見つめてきた私は、日本の子どもたちを戦禍から守りたい、それが、命をかけて戦争の悲惨と非情を教えてくれたアフガン、イラクの子どもたちのためにも、私がしなければならないことだと思っております。

どうぞ、子どもたちが私に描かせてくれた挿絵をご覧ください。
                                        小橋かおる


花と爆弾~もう、戦争の暴力はやめようよ~挿絵原画展
期間:2016年8月29日(月)~9月9日(金)
  12:00~21:00 *日曜日閉廊
場所: やさい食堂・堀江座2F(阪神西元町駅東口を南へすぐ)
原画展とともに、上映会、語りの会などのイベントもあります。
詳しくは、下記イベントページをご覧下さい。
花爆カフェ♡Flowers and Bombs
https://www.facebook.com/events/1043939302327774/

展示場のカフェの様子と、お茶目なマスターが用意してくれた特製プレート♪
 


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